「桐生つかさ」という商品――カリスマJK社長がアイドルをする理由
はじめに
「そういえば、桐生つかさの目指すアイドル像ってなんなの?」
上記の質問は、いつかの総選挙期間中に偶然みつけたツイートの文章を記憶から掘り起こしてみたものです。
当時の自分はこの問いに対して自分なりの答えを出すことが出来ませんでした。
それから時が経ち、ボイスオーディション3位により桐生つかさにCVが付いた現在、今なら答えをですことが出来ると思いこのブログへの着手を始めました。
「はじまり」は凄くビジネスライクだったと思う
こちら皆様おなじみの「メモリアルコミュ1」と「初期Rあいさつセリフ」です。
このテキスト見てもわかる通り、この時点では桐生つかさがアイドルすることを決めた理由って「アイドルというビジネスを新たに開拓することで自分が行うビジネスブランドの価値を高める足しになるから」という凄くさっぱりした理由なのですよね。アイドルになるに当たって滅茶苦茶に重い理由やエモい理由、一般的に共感できそうな理由なんてまるで背負っていない。
それでも、桐生つかさはこの時点で言っております。「やるからには『トップ』目指すんで、OK ?」と。ビジネスの延長といえど妥協はしない・やるからには頂点の領域を目指す、というのは経営者桐生つかさの拘りではありますが、ここに「『トップ』を目指す・実現するということが『桐生つかさ』という商品が内在しているバリューではないか」と私は考えました。
「桐生つかさ」は商品だから
社長+広告塔だった頃の桐生つかさ
つかさが経営する会社ですが、主な事業は
- ブランドプロデュース
- アパレル
- バイラルメディア
であることが判明しておりますが、このうちアパレル事業に関してはつかさ本人が自社モデルを務めていることが判明しております。
顔が良いのは桐生つかさ本人が自覚して武器にしているものでもあります。しかし桐生つかさ、本当に顔がいいな。美少女コンテンツは顔が良いことが当たり前として、その上でも物凄く普遍的でハイクオリティな『顔が良い』を実現させてないか。
自身のビジュアルが良いことを最初からウリにしていたのか、それとも途中から気づいたのか、現状だとそこを確定する情報はありません。
しかし『桐生つかさ』自身が会社における最大の広告塔であることは間違いないでしょう。
アイドルは商品
「ランウェイのカリスマ」の台詞において、桐生つかさはアイドルとなった自分自身が『商品』であることを述べています。
あくまで商品は服やアクセサリーなどであり自分自身はそれらの良さを伝える手助けをするための『広告塔』であったJK社長時代から、自分自身が直接『商品』となるJK社長アイドルへの移り変わりです。
それでは、『アイドル』桐生つかさとして顧客に提供することが出来る価値とは一体何なのでしょうか?
「桐生つかさ」というブランド
桐生つかさはアイドルとなる前から社長かつ『広告塔』としてメディアにも積極的に顔出しを行っており、カリスマ社長としてのイメージを創り上げてきました。
その『カリスマJK社長』を引き継いだ状態でアイドルとなった桐生つかさ。目指すアイドル像も今までの『桐生つかさ』の延長線上に置いておく方が従来の顧客層を逃さず新たな客賞を獲得する上での最善の選択となるでしょう。
アイドルとなる上で「今まで通りではない新たな自分を獲得すること(後述のメモリアルコミュ3参照)」は大事ですが、今まで築き上げてきた自分自身のイメージを崩すことはメリットよりもリスクの方が大きくなることが予想されます。
そして強気で常に上を目指して進していく・大きな目標を掲げて有言実行するカリスマJKというイメージをアイドルとしての自分にも適用していく必要があります。
常に上を目指す、そして有言実行する桐生つかさが目指す先は当然『トップアイドル』です。
以上から、桐生つかさのアイドルとしての姿はJKギャル社長時代の延長でブランディングされたものであり、今の桐生つかさのアイドル像≒アイドルとして内包する価値は『常に前を・上を目指しビッグマウスを叩きながら有言実行を続ける、最強の美人ギャルJK社長アイドル桐生つかさ』ということを推察することが出来ます。
商品「桐生つかさ」の価値と重圧
職人「桐生つかさ」
以上二枚の写真が桐生つかさのメモリアルコミュ3になります。
写真撮影の当初は「経験あるしパパっと終わらせる」と宣言していた桐生つかさですが、アイドルの写真とするためには新たな写り方を見つかる必要があると指摘されると一転、満足できる一枚をみつけるために何枚も、何時間も費やしていきます。
このコミュ3は桐生つかさが『職人』と『経営者』の狭間に居る存在だということを説明していると私は考えております。
経営者としてもアイドルとしても自身が提供する商品に対するクオリティには非常にこだわるのが桐生つかさです。ここに『職人』としての彼女の一面を垣間見ることが出来ます。
そもそも自社の製品であるアクセサリー等を(全部というわけではないでしょうが)自身でデザインしている節もあり、デザイナーという『アーティスト』の側面も持っているのですよね、桐生つかさ。
「経営者」としてコストや利益、時間などには十分に考慮した上で、その中で『職人』『アーティスト』として最大限のクオリティにこだわるのが桐生つかさなのです。
「トップアイドル」というレッドオーシャン
桐生つかさがアイドルとなった時、シンデレラガールズというコンテンツには(765プロの13人やトレーナーさんを除く)180人以上ものネームドキャラクターとして登場しているすでに180人以上ものアイドルが存在しておりました。
スカウトされた時点で歌、ダンス、ビジュアル、オーラ等のどれか――または全てにおいておいて類まれなる才能や確かな実力を有していた子、アイドルとしての仕事やレッスンを積み重ねていく中で秘めたる才能を開花させていった子、そういった「化け物」が沢山いる世界に桐生つかさは遅れて参入しました。
あらゆる面において平均以上のスペックを持っている桐生つかさですが、才能や努力に裏打ちされた実力を持つアイドル達が群雄割拠するシンデレラガールズにおいては苦戦を強いられることになります。彼女がスカウト時に掲げた『トップに立つ』を実現するには先を行く人たちがあまりにも多いというのが現状です。
更に、シンデレラガール総選挙とデレステ内のストーリーが関連付けられるようになっており、総選挙の結果がデレステ世界において重要な影響を与えることが示唆されるようになりました。
『シンデレラガールズの世界』の外側――現実で行われる総選挙をはじめた人気争いは更に過酷で苛烈です。今回ボイスオーディションにて見事3位に輝くことが出来た桐生つかさですが総選挙本選においては初参加の第3回から1度も圏内入りしたことがありません。彼女がトップの称号である『シンデレラガール』を獲得するのは、はっきりいって目的地が途方もない先にある茨の道を突き進むことと同義になるでしょう。
このように、シンデレラガールズの世界においてトップアイドルを目指すことはレッド―シャンであり、桐生つかさにとってある意味では不利な状況ともいえるのです。
カリスマJK社長――という『偶像』を纏う桐生つかさ
桐生つかさが他人に見せている「姿」は「偶像」です。会社のトップとして、会社の広告塔としてそしてアイドルとして、支持・信頼を得て提供する商品への購買意欲をそそるのに特化した偶像です。
その偶像である姿はプロデューサーの前では完全に解除している――とは口がさけてもいうことは出来ません。ビジネスパートナー以上の信頼を積み重ね、アニバーサリーアイプロにおいては「もしも(プロデューサーと)出会えない運営だったとしても自分から会いに行く」といってのけるほどの強い絆を紬いでおりますが、プロデューサーに接する時も「ギャルで美人でJKで社長でアイドルな桐生つかさ」という姿は絶対に崩しません。
そのアニバーサリーアイプロでも本人が言及しておりましたが、桐生つかさ、イケイケドンドンな言動とは裏腹に本質は「臆病で緊張しい」です(少なくとも蟹やペリカンにびびったりするくらいには)。一見するとネガティブな印象を与えやすい個性ですが、『桐生つかさ』という偶像を纏った桐生つかさが己を鼓舞し目標へと進むことで「迂闊なことはしない・何事にも注意深く冷静にメリットとデメリットを把握しておく」という武器に変えているのです。
根っこは臆病者で心配性な女の子が「自分のやりたい事を経営者という形で叶えるために」「自分を信じて賭けてくれた・ついてきてくれた人たちの人生や幸せを背負って前へ進むために」「苛烈なレッドオーシャン波打つアイドルの世界で『トップ』になるために」、そのために『桐生つかさという偶像』を纏った姿が今の『最強JK社長アイドル桐生つかさ』であると自分は考えております。
おわりに――購入・投資を考える皆様へ
桐生つかさを彼女が目標とする「トップアイドル」にする方法は2つあります。
一つはシンデレラガールズ公式が「桐生つかさがトップアイドルとなるストーリー」を何かしらの媒体で提供すること。
もう一つは毎年春季に開催される「シンデレラガール総選挙」において桐生つかさが1位を獲ることです。
前者に関しては率直に言って「無いと思え」です。
後者に関しては前述した通り茨の道です。前者と比較してまだ希望はあるというだけで実現する見込みは現状だと1%にも満たないでしょう。
しかしながら、私はその1%の可能性に賭けています。
何年かかるか分かりません。『シンデレラガールズ』というコンテンツのサービス終了が先に来るかもしれません。
それでも、私は『桐生つかさが』シンデレラガールズというコンテンツの名実ともに『トップ』となった姿を見たいという理由からこのコンテンツに手を出し、今でも思い続けております。自身の時間と財産の何割かを、彼女が『トップ』となるために費やしたいと考えております。
さて、この記事を読んで桐生つかさに興味を持った皆様(いるのか?)、彼女の未来に『投資』してみませんか?
参考までに、桐生つかさのカードやイベントでのセリフ等をまとめてあるサイト『桐生つかさwiki』へのリンクを貼っておきますね。
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